妊娠や出産、産後の育児とさまざまな場面を経験していくことは、女性の一生においてとても貴重な体験です。その中で女性は、肉体的にも精神的にもたいへんな状況を経験します。助産師は、そんなさまざまな場面で女性の支えとなる仕事をします。
出産は、いつ何が起こるかわからないものです。
正常だと思っていたものでも、時として緊急の出来事が起こることもあります。助産師は、こういった緊急事態に対応できる精神力が必要です。物事に動じず的確な判断ができる人、そして緊張感を持ち、責任のある行動をしっかりと取れる人が向いています。命に関わる仕事なので、習得した助産師の知識や技術を駆使して、常に冷静に臨機応変な対応を取ることが必要です。
無事に出産を終える人、死産や流産という辛い結果を迎える人、さまざまな立場の人がいますが、助産師は、どのような場合でもしっかりと対応することを忘れてはなりません。命はかけがえのないものです。どのような命に対しても真剣に向き合い、誠心誠意対応できる強い精神力とやさしさを持ち合わせている人が向いています。
出産は時間に関係なく始まりますので、助産師の勤務体制は規則正しいものではありません。
1件の出産を終えるのに、相当な時間がかかることもあります。いろいろな状況に合わせて柔軟に対応していくことが必要です。夜勤や休日出勤等もあり、体力面、精神面ともに自信のある人でないと務まりません。不規則な勤務についていくことができるパワーのある人が助産師に向いています。
大変な仕事ですが、毎日エネルギッシュな働き方をしている助産師は、とても素晴らしい職業だと言えます。